日々是劇評
関東圏内で観てきた舞台について率直に感想を書いています。自分用の観劇備忘録みたいなもんなんで遠慮なく辛口な批評もしています。
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相模舞台同盟 春興行2012 「SILVER」
作・演出:
實方誠一郎
キャスト:
谷生優子、柳沼慶樹、藤本ゆき乃、佐藤麻実、関根圭太、茂原純子、大畑美恩、
成瀬優子、片山賢人、田部裕士、渡邊真衣、遠藤正志、宮下真弥、小熊絢、鈴木勇太
長栄雄大、橋爪美智代、雨宮ゆりの
場所:
ラゾーナ川崎プラザソル
公演日時:
2012年
3月17日(土) 13:00 / 18:00
3月18日(日) 14:00
料金:
前売2500円 当日2800円
=========================================================
おおまかなストーリーは
女海賊シルヴァーがいつものように海賊ブロンズのお宝を横取りすると
その宝箱の中には一人の女の子が入っていた。
じつはその女の子は海賊クリスティーナに乗っ取られた国から逃げ出してきた王女。
クリスティーナが乗っ取った国は銀の砂時計の呪いによって封印されていたのだが、
その呪いが解けてしまい、クリスティーナたちはまた悪事を働き始める。
それに立ち向かうシルヴァーたちと海軍たち。
そんな感じのお話だった。
歌ありダンスありアクションありのエンタメ舞台。
上演時間は途中休憩挟んで2時間半ちょっと。
お客の客層は演劇としてはかなり若く、固定ファンが多そうな雰囲気だった。
舞台装置は奥に6尺高の高台を作ってあってけっこう気合の入ったものだった。
あと映像投射用の幕が設置されており、キャスト紹介や場転演出などに使われていた。
照明はムービングなんかも導入されており音響演出も派手派手。
演出全体の雰囲気としては、ちょっとした新感線テイストって感じかな。
しかし開演して、ものの10分足らずでガクーン。(;´Д`)
開始直後の群集シーンで全くセリフが聞き取れないのだ。
芯の人間がしゃべっていても群集のガヤゼリフは収まらないし、足音もひどい。
しばらくの間いまいったい何のシーンなのか全く理解できなかった。
開始早々いきなり突き放されてしまった印象。
群集シーンが終わった後もちょっと厳しい展開。
メインを張っている役者たちの声量は小屋のサイズに比べてかなり小さく、
大した声量でもないのに叫び声のようなノドにかかった発声をしているので
滑舌が極めて悪くて全然セリフが届いてこなかった。
しかもかなりたくさん小ネタが挟まっているのだが、
ボケゼリフもツッコミゼリフも聞き取れないという、面白い面白くない以前の問題。
演出は稽古の段階で何度も前から見てるだろうに、この状況を何故放置しているのか?
ツッコミセンスがあるジョニー役、
客席を意識したセリフの投げ方ができていた現役元帥役と元・元帥役、
この3人の出番が増えてくる中盤以降は格段に見易くなって
ストーリーにも素直に引き込まれることができた。
序盤から彼らが引っ張るようなキャスティングだったら良かったなというのが正直な感想。
あと役者への個人攻撃みたいになってしまうのでこういった事を書くのは抵抗があるが、
最強の実力を誇るはずであるシルヴァー役の女性のアクション技術の低さ、
これだけはなんとかならなかったのだろうか?
盛り上がるはずのラストシーンで、劇中で一番クオリティの低い殺陣を見せられるのはキツイ。
アクションをウリにしている劇団のように思ったので、
そこだけは何があってもこだわってほしかった。
・・・いろいろ厳しいことを書いてしまったが、
ここは悪い集団ではない、惜しい集団なのだ。
発声や見せ方の意識などをほんの少し変えるだけで化けてくれる集団だと思っている。
名前、実力ともに神奈川を代表するエンタメ集団になってくれることを切に願う。
P.S.
土下座から逆立ちするネタは今年一番のツボだった
作・演出:
實方誠一郎
キャスト:
谷生優子、柳沼慶樹、藤本ゆき乃、佐藤麻実、関根圭太、茂原純子、大畑美恩、
成瀬優子、片山賢人、田部裕士、渡邊真衣、遠藤正志、宮下真弥、小熊絢、鈴木勇太
長栄雄大、橋爪美智代、雨宮ゆりの
場所:
ラゾーナ川崎プラザソル
公演日時:
2012年
3月17日(土) 13:00 / 18:00
3月18日(日) 14:00
料金:
前売2500円 当日2800円
=========================================================
おおまかなストーリーは
女海賊シルヴァーがいつものように海賊ブロンズのお宝を横取りすると
その宝箱の中には一人の女の子が入っていた。
じつはその女の子は海賊クリスティーナに乗っ取られた国から逃げ出してきた王女。
クリスティーナが乗っ取った国は銀の砂時計の呪いによって封印されていたのだが、
その呪いが解けてしまい、クリスティーナたちはまた悪事を働き始める。
それに立ち向かうシルヴァーたちと海軍たち。
そんな感じのお話だった。
歌ありダンスありアクションありのエンタメ舞台。
上演時間は途中休憩挟んで2時間半ちょっと。
お客の客層は演劇としてはかなり若く、固定ファンが多そうな雰囲気だった。
舞台装置は奥に6尺高の高台を作ってあってけっこう気合の入ったものだった。
あと映像投射用の幕が設置されており、キャスト紹介や場転演出などに使われていた。
照明はムービングなんかも導入されており音響演出も派手派手。
演出全体の雰囲気としては、ちょっとした新感線テイストって感じかな。
しかし開演して、ものの10分足らずでガクーン。(;´Д`)
開始直後の群集シーンで全くセリフが聞き取れないのだ。
芯の人間がしゃべっていても群集のガヤゼリフは収まらないし、足音もひどい。
しばらくの間いまいったい何のシーンなのか全く理解できなかった。
開始早々いきなり突き放されてしまった印象。
群集シーンが終わった後もちょっと厳しい展開。
メインを張っている役者たちの声量は小屋のサイズに比べてかなり小さく、
大した声量でもないのに叫び声のようなノドにかかった発声をしているので
滑舌が極めて悪くて全然セリフが届いてこなかった。
しかもかなりたくさん小ネタが挟まっているのだが、
ボケゼリフもツッコミゼリフも聞き取れないという、面白い面白くない以前の問題。
演出は稽古の段階で何度も前から見てるだろうに、この状況を何故放置しているのか?
ツッコミセンスがあるジョニー役、
客席を意識したセリフの投げ方ができていた現役元帥役と元・元帥役、
この3人の出番が増えてくる中盤以降は格段に見易くなって
ストーリーにも素直に引き込まれることができた。
序盤から彼らが引っ張るようなキャスティングだったら良かったなというのが正直な感想。
あと役者への個人攻撃みたいになってしまうのでこういった事を書くのは抵抗があるが、
最強の実力を誇るはずであるシルヴァー役の女性のアクション技術の低さ、
これだけはなんとかならなかったのだろうか?
盛り上がるはずのラストシーンで、劇中で一番クオリティの低い殺陣を見せられるのはキツイ。
アクションをウリにしている劇団のように思ったので、
そこだけは何があってもこだわってほしかった。
・・・いろいろ厳しいことを書いてしまったが、
ここは悪い集団ではない、惜しい集団なのだ。
発声や見せ方の意識などをほんの少し変えるだけで化けてくれる集団だと思っている。
名前、実力ともに神奈川を代表するエンタメ集団になってくれることを切に願う。
P.S.
土下座から逆立ちするネタは今年一番のツボだった
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風雲かぼちゃの馬車 第10回本公演 「紀尾井坂のヘン!?」
作: 重信臣聡
演出: 土井宏晃
【出演】
チーム「夜光雲」
菅本生、米澤良樹、高橋範行、村上亮、飯塚美花(A-LIGHT)、
小澤明充(劇団河童座)、村井彩子
チーム「彩雲」
凪達矢、堀浩隆、須佐光昭、宮内咲希子、江澤惇、
菊池幸利(VIMS)、工藤正平
両チーム共通
眞野基範、木村峻(STUDIO HeadZ)、鈴木舜・サムスン
【日時】
2012年3月
8日(木)14時~「夜光雲」 19時~「夜光雲」
9日(金)14時~「彩雲」 19時~「彩雲」
10日(土)14時~「夜光雲」 19時~「彩雲」
11日(日)13時~「彩雲」 16時~「夜光雲」
【場所】
下北沢 シアター711
【料金】
前売り/一般2500円、高校生以下1500円
当日/一般3000円、高校生以下2000円
両チーム観劇チケット/一般4000円、高校生以下2500円
普段は横浜のほうを拠点に活動している劇団。
今回が下北沢初進出なのかな?
客入れ中に開演前の諸注意が始まったのだが、
なんと出演者全員が出てきて「諸注意の歌」的なものを踊りながらの大合唱!
観客には昔からの劇団のファンや出演者の知り合いが多かったようでウケていたが、
個人的にはいきなりのテンションの高さにちょっと引いてしまった(汗)
711の狭い空間に十数人出てきて踊り狂っている姿はたしかに圧巻だったが(笑)
(しかも元曲は嵐の「Love so sweet」)
そして本編へ。
ストーリーはタイトル通り「紀尾井坂の変」をモチーフにしていて、
西郷隆盛を死に追いやった大久保利通を討つべく
島田一郎たちが士族らを率いて立ち上がる。
しかし人間の大きな大久保は彼らを難なくいなし、
逆に暗殺者としての彼らにレクチャーまで施す始末。
その中で島田たちは大久保の人間性を知っていく・・・。
って感じの流れになっていた。
舞台はほぼ素舞台。
奥に立てられたパネルにはバックライトが埋め込まれていて、
照明を派手に見せることにこだわった作りになっていた。
狭い舞台上を走り回る役者、必要以上に張ってまくし立てるようなセリフの掛け合い、
シーン展開の早さ、バカでかい音レベルと派手な照明。
開始1分ぐらいで気付いた。
あ、この演出、つかこうへいリスペクトだ!
最近ではこれ系の演出はなかなかお目にかかれないので
なんだか懐かしさでほっこりした気持ちになった。
好きだったなぁ、こういうの。
脚本自体もつかさんが書きそうなテイストのものだった。
足早に展開してガンガン回想挟んで、そして歌って踊って戦って。
つかこうへいLOVE具合がひしひしと伝わってくる芝居だね。
あと要所要所で熱海殺人事件に似ている気がした。
木村伝兵衛→大久保利通、刑事→島田一郎、みたいな。
キャラクターやその関係性に共通項がチラホラ。
脚本は意識して書いたのだろうか?
それともたまたま?
ただ気になってしまったのは、やはり役者の技量。
早口で張ったセリフを投げ合うのは非常に高いスキルを要する。
どうしてもセリフにいっぱいいっぱいになってしまい、細かい感情が乗せられないのだ。
出来ている人は残念ながら少数で、セリフを一生懸命がなっているだけの人のほうが多かった。
なので出来ていない人だけの会話シーンはちょっと見ているのがキツかった。
そもそも何言ってるのか聞き取ることもできない人もいたし。
あと音レベルはさすがにデカ過ぎかな。
劇場の床までビリビリ震える重低音はさすがに鼓膜にとって苦痛の域に。
重低音だけでももう少し抑えてほしかった。
全体的にみたら自分は楽しめた。
しょっちゅう見るのは疲れるが、たまに見たくなる演出。
次はKAATのような大きなハコでやるらしいのでこれにも期待したい。
・・・個人的に気になったのだが、
つかこうへい作品に全く触れていないであろう若い世代に
この作品はいったいどういう風に映るのだろうか?
「早口で声量でか過ぎ」「展開早すぎて何やってるのかわかんなかった」
「なんかパワフルだった」「とりあえず激しかった」
こういう感想がアンケートに並んでしまうのだろうか。
つかさんを知らない世代の率直な感想を聞いてみたいと思った。
作: 重信臣聡
演出: 土井宏晃
【出演】
チーム「夜光雲」
菅本生、米澤良樹、高橋範行、村上亮、飯塚美花(A-LIGHT)、
小澤明充(劇団河童座)、村井彩子
チーム「彩雲」
凪達矢、堀浩隆、須佐光昭、宮内咲希子、江澤惇、
菊池幸利(VIMS)、工藤正平
両チーム共通
眞野基範、木村峻(STUDIO HeadZ)、鈴木舜・サムスン
【日時】
2012年3月
8日(木)14時~「夜光雲」 19時~「夜光雲」
9日(金)14時~「彩雲」 19時~「彩雲」
10日(土)14時~「夜光雲」 19時~「彩雲」
11日(日)13時~「彩雲」 16時~「夜光雲」
【場所】
下北沢 シアター711
【料金】
前売り/一般2500円、高校生以下1500円
当日/一般3000円、高校生以下2000円
両チーム観劇チケット/一般4000円、高校生以下2500円
普段は横浜のほうを拠点に活動している劇団。
今回が下北沢初進出なのかな?
客入れ中に開演前の諸注意が始まったのだが、
なんと出演者全員が出てきて「諸注意の歌」的なものを踊りながらの大合唱!
観客には昔からの劇団のファンや出演者の知り合いが多かったようでウケていたが、
個人的にはいきなりのテンションの高さにちょっと引いてしまった(汗)
711の狭い空間に十数人出てきて踊り狂っている姿はたしかに圧巻だったが(笑)
(しかも元曲は嵐の「Love so sweet」)
そして本編へ。
ストーリーはタイトル通り「紀尾井坂の変」をモチーフにしていて、
西郷隆盛を死に追いやった大久保利通を討つべく
島田一郎たちが士族らを率いて立ち上がる。
しかし人間の大きな大久保は彼らを難なくいなし、
逆に暗殺者としての彼らにレクチャーまで施す始末。
その中で島田たちは大久保の人間性を知っていく・・・。
って感じの流れになっていた。
舞台はほぼ素舞台。
奥に立てられたパネルにはバックライトが埋め込まれていて、
照明を派手に見せることにこだわった作りになっていた。
狭い舞台上を走り回る役者、必要以上に張ってまくし立てるようなセリフの掛け合い、
シーン展開の早さ、バカでかい音レベルと派手な照明。
開始1分ぐらいで気付いた。
あ、この演出、つかこうへいリスペクトだ!
最近ではこれ系の演出はなかなかお目にかかれないので
なんだか懐かしさでほっこりした気持ちになった。
好きだったなぁ、こういうの。
脚本自体もつかさんが書きそうなテイストのものだった。
足早に展開してガンガン回想挟んで、そして歌って踊って戦って。
つかこうへいLOVE具合がひしひしと伝わってくる芝居だね。
あと要所要所で熱海殺人事件に似ている気がした。
木村伝兵衛→大久保利通、刑事→島田一郎、みたいな。
キャラクターやその関係性に共通項がチラホラ。
脚本は意識して書いたのだろうか?
それともたまたま?
ただ気になってしまったのは、やはり役者の技量。
早口で張ったセリフを投げ合うのは非常に高いスキルを要する。
どうしてもセリフにいっぱいいっぱいになってしまい、細かい感情が乗せられないのだ。
出来ている人は残念ながら少数で、セリフを一生懸命がなっているだけの人のほうが多かった。
なので出来ていない人だけの会話シーンはちょっと見ているのがキツかった。
そもそも何言ってるのか聞き取ることもできない人もいたし。
あと音レベルはさすがにデカ過ぎかな。
劇場の床までビリビリ震える重低音はさすがに鼓膜にとって苦痛の域に。
重低音だけでももう少し抑えてほしかった。
全体的にみたら自分は楽しめた。
しょっちゅう見るのは疲れるが、たまに見たくなる演出。
次はKAATのような大きなハコでやるらしいのでこれにも期待したい。
・・・個人的に気になったのだが、
つかこうへい作品に全く触れていないであろう若い世代に
この作品はいったいどういう風に映るのだろうか?
「早口で声量でか過ぎ」「展開早すぎて何やってるのかわかんなかった」
「なんかパワフルだった」「とりあえず激しかった」
こういう感想がアンケートに並んでしまうのだろうか。
つかさんを知らない世代の率直な感想を聞いてみたいと思った。
CAP企画vol.5 「A-15~アイゴ~」
脚本・演出:
鄭光誠
出演:
金恵玲、安岡和弘、森田兼史、中山佑太、保土田充、西山聖了、吹上かずき
北川宏美、相原えみり、佐藤衣里子、木原梨里子、栗林真弓、川田友紀、
西本桃、小関佳奈子、パク・チュンソン
公演日時:
2012年2月28日(火)~3月11日(日)
チケット料金:
前売3,200円、当日3,500円(全席指定席)
場所:
中野MOMO
ストーリーをざっくり書くと、
一流企業を辞めてフリーター生活してる主人公、劇団の座長、韓国留学生、
バツイチのスナック経営の女性などの個性的な人間が住んでいるシェアハウス。
そこに在日の女の子が新たに引っ越してくる。
各々が家族関係、差別、劇団の運営などについていろんな事情と想いを抱えており、
それに悩みつつも自分のあるべき姿を見つけていく。
まぁ、そんな感じのお話だった。
ストーリー自体はよくあるベタなお話。
これに似たような作品はドラマでも舞台でもたくさん観てきた。
ああ、このパターンの話かって感じで飽食気味に感じる部分もちょっとあった。
しかし見せ方が非常に良く出来ていてとても入り込みやすい。
音も、光もとても心地よいタイミングで入ってくるし、
会話シーンもテンポの取り方が上手くて、聞きやすく飽きにくい。
これは演出の力だろうか。
大人数がパーティーで騒ぎまくってるシーンでもフォーカスが散らからず、
舞台のどこを見ていいのかちゃんとこちらに暗黙的に伝えてくる。
役者全員がちゃんと「いま現在あるべきフォーカス」を理解しているんだろう。
大人数シーンでこれができるかできないか、それでその集団の地力がわかる。
印象に残ったのはフリーターの主人公と在日のヒロイン。
笑って、怒って、泣いて、そして成長していく。
とてつもなく人間臭く。
私は、芝居において演技が上手いかどうかっていうのはもちろん大事な要素だが
お客にとって単に魅力的な人間に映るかどうかっていう要素も同じぐらい大事だと思っている。
ほかのキャストもそうなのだが、この二人はとくに人間的な部分で魅力的に感じることができた。
そんな魅力的な人達が思い悩み、葛藤するからこそ見ているこちらも共感し、感動する。
この芝居の主軸として二人の存在はかなり大きかった。
おかげで非常に楽しめる作品だったと思う。
ただ気になったのは窃盗団の存在。
ストーリー的に必要性が全くないように思ってしまったのだが・・・。
窃盗団が忍び込んだことでシェアハウスの人間関係に何か影響があったわけでもないし、
かなり小ネタに走っていたせいで全体の中で浮いてしまっている印象もあるし。
意図的に笑いのアクセントとして入れているのであったなら
もっとガッツリ笑いをさらっていってほしかった(滑るかややウケしかなかった)。
しかも、主人公達のこれぞという感動できるラストシーンが終わり、
いい音楽が入ってこのまま暗転して終わるのかな、って流れでまさかの窃盗団シーン。
それもシェアハウスに忍び込んで見つかって逮捕されるまでというそこそこの長尺で。
そしてエンディングへ。
何故この順番にした(笑)(笑)
これシーンの順番逆にしたほうが良かったのでは。
あ、あとなんで「A-15~アイゴ~」ってタイトルにしたんだろう?
シェアハウスの名前がA-15(通称アイゴ)なのだが、あまり劇中では触れられず。
別に『そのお芝居の内容を総括したタイトルをつけるべきだ!』なんて固いことは言わないが、
あまりにアイゴってワードが劇中で印象にないので、なんだかなぁと思ってしまった。
そのへんが気になった以外は完成度の高い、良い舞台だったと思う。
CAP企画、今後も気にしてみよう。
脚本・演出:
鄭光誠
出演:
金恵玲、安岡和弘、森田兼史、中山佑太、保土田充、西山聖了、吹上かずき
北川宏美、相原えみり、佐藤衣里子、木原梨里子、栗林真弓、川田友紀、
西本桃、小関佳奈子、パク・チュンソン
公演日時:
2012年2月28日(火)~3月11日(日)
チケット料金:
前売3,200円、当日3,500円(全席指定席)
場所:
中野MOMO
ストーリーをざっくり書くと、
一流企業を辞めてフリーター生活してる主人公、劇団の座長、韓国留学生、
バツイチのスナック経営の女性などの個性的な人間が住んでいるシェアハウス。
そこに在日の女の子が新たに引っ越してくる。
各々が家族関係、差別、劇団の運営などについていろんな事情と想いを抱えており、
それに悩みつつも自分のあるべき姿を見つけていく。
まぁ、そんな感じのお話だった。
ストーリー自体はよくあるベタなお話。
これに似たような作品はドラマでも舞台でもたくさん観てきた。
ああ、このパターンの話かって感じで飽食気味に感じる部分もちょっとあった。
しかし見せ方が非常に良く出来ていてとても入り込みやすい。
音も、光もとても心地よいタイミングで入ってくるし、
会話シーンもテンポの取り方が上手くて、聞きやすく飽きにくい。
これは演出の力だろうか。
大人数がパーティーで騒ぎまくってるシーンでもフォーカスが散らからず、
舞台のどこを見ていいのかちゃんとこちらに暗黙的に伝えてくる。
役者全員がちゃんと「いま現在あるべきフォーカス」を理解しているんだろう。
大人数シーンでこれができるかできないか、それでその集団の地力がわかる。
印象に残ったのはフリーターの主人公と在日のヒロイン。
笑って、怒って、泣いて、そして成長していく。
とてつもなく人間臭く。
私は、芝居において演技が上手いかどうかっていうのはもちろん大事な要素だが
お客にとって単に魅力的な人間に映るかどうかっていう要素も同じぐらい大事だと思っている。
ほかのキャストもそうなのだが、この二人はとくに人間的な部分で魅力的に感じることができた。
そんな魅力的な人達が思い悩み、葛藤するからこそ見ているこちらも共感し、感動する。
この芝居の主軸として二人の存在はかなり大きかった。
おかげで非常に楽しめる作品だったと思う。
ただ気になったのは窃盗団の存在。
ストーリー的に必要性が全くないように思ってしまったのだが・・・。
窃盗団が忍び込んだことでシェアハウスの人間関係に何か影響があったわけでもないし、
かなり小ネタに走っていたせいで全体の中で浮いてしまっている印象もあるし。
意図的に笑いのアクセントとして入れているのであったなら
もっとガッツリ笑いをさらっていってほしかった(滑るかややウケしかなかった)。
しかも、主人公達のこれぞという感動できるラストシーンが終わり、
いい音楽が入ってこのまま暗転して終わるのかな、って流れでまさかの窃盗団シーン。
それもシェアハウスに忍び込んで見つかって逮捕されるまでというそこそこの長尺で。
そしてエンディングへ。
何故この順番にした(笑)(笑)
これシーンの順番逆にしたほうが良かったのでは。
あ、あとなんで「A-15~アイゴ~」ってタイトルにしたんだろう?
シェアハウスの名前がA-15(通称アイゴ)なのだが、あまり劇中では触れられず。
別に『そのお芝居の内容を総括したタイトルをつけるべきだ!』なんて固いことは言わないが、
あまりにアイゴってワードが劇中で印象にないので、なんだかなぁと思ってしまった。
そのへんが気になった以外は完成度の高い、良い舞台だったと思う。
CAP企画、今後も気にしてみよう。
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