日々是劇評
関東圏内で観てきた舞台について率直に感想を書いています。自分用の観劇備忘録みたいなもんなんで遠慮なく辛口な批評もしています。
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HIME企画 1st Stage 「NINE to KNUCKLE DOWN(ナイン・トゥ・ナックル・ダウン)」
【脚本】
伊藤裕一(お座敷コブラ)
【演出】
岡崎涼子
【キャスト】
岡崎涼子、渕井達也、仁木紘、原田尚美、平田剛、大高史也、
鬼塚智子、山田うさぎ、石井隆平、石戸サダヨシ(劇団宇宙キャンパス/Re:Play)
帯包麻菜(張ち切れパンダ)、加藤千秋、藤宮潤(B-Box)、矢嶋美春
【日程】
2012年5月
17日(thu)◇19:00
18日(fri)◇14:00/◆19:00
19日(sat)◆14:00/◇19:00
20日(sun)◆14:00
◇鬼塚智子出演回
◆山田うさぎ出演回
【場所】
中野MOMO
【チケット】
前売り2800円
当日3000円
平日昼割2500円
【公式ブログ】
HIME企画公式ブログ
============================
ただなんとなく日常を生きているだけの平凡な青年(主人公)。
ある日、国の秘密治安維持部隊の隠密作戦に巻き込まれて不幸にも命を落としてしまう。
秘宝ともいえる人工心臓を埋め込まれて命を取り留めた彼だが、
その秘密保持のため治安維持部隊のエージェントにならなければいけなくなる。
主人公にしか見ることのできない人工心臓の元となった女の子の意識(幽霊的な感じ)、
その姉、その姉に好意を持つもの、研究者、人工心臓を狙う悪の組織の者達、
いろんな人間関係を描きつつ、
秘密治安維持部隊と悪の組織の対決を描く。
まぁ、大体そんな感じのお話。
脚本をお座敷コブラの伊藤裕一氏が書いているだけあって、
「あれ?ここお座敷コブラ?」ってぐらいに仕上がりが似た作品になっていた。
演出もそういう方向を目指したのだろうか。
かなりベタなSF話なわけだが、脚本自体は良いと思う。
急すぎず遅すぎず、良いテンポで展開していくので話は頭に入ってくるし、
お客を裏切る展開こそないが、王道SFって感じで楽に観ることができた。
しかしそのSFの世界観をお客に理解させる作業をはしょっていたのはかなりのマイナスだと思う。
この作品、内容がかなりアニメよりの世界なのだ。
アクションシーンはほとんど銃を使わない肉弾戦、
電撃を放つグローブや、指輪をモチーフにした多機能な兵器、大鎌などのアニメ的な武器、
正義側も悪側も隠密行動にはまるで向いていないカッコつけ系の衣装、
ピンチになると目覚めるエヴァ暴走みたいな力、
大事なはずの心臓を、手で簡単に鷲掴みで引き抜くムチャクチャぶり・・・etc。
これらは「こういう作品なんだ」っていうのを理解した上で見れば「設定」として成立するが、
世界観を理解していない状態でいきなり見せられれば「ツッコミどころ」でしかない。
最悪、厨二病作品にしか受け取られないことだってある。
SF映画を見れば、必ず冒頭で世界観を表現する時間が設けられているはずだ。
たとえば近未来SFなら、壮大な建造物がずらーっと並ぶ景観、タイヤのない浮かぶ乗り物、
2足歩行で歩くロボットたち、音声で料理も洗顔もやってくれるハイテク機器など。
ファンタジーSFなら、広大な大地とその上空を優雅に羽ばたく巨大なドラゴン、
森で自然と共存する原住民、魔法で火を起こしたり食べ物を出したりしている日常などなど。
この作品ではそういう「早い段階でお客に世界観を理解させる」作業が足りてなかった。
どんなムチャクチャな設定だろうが、それを世界観としてお客に認めさせてしまえば
その時点でお客は脚本の味方になってもらえるだけに、もっと大事にしてほしい部分だと思う。
あと気になったのは役者の個々の技量。
セリフをちゃんと聞かせることのできる役者が少なかった。
音量、間、スピード、トーン、単語の立て方、感情の乗せ方など、
セリフを吐く上でいろんな要素があるわけだが、いろいろと技量不足。
見せれる水準に至っていないセリフが発せられる度に、シーンの温度は確実に下がっていく。
テンポの良くどんどん展開させていくストーリー構成の作品なだけに、
この部分が大きな足枷になっていて残念に思った。
あと台本通りなのかアドリブなのかは知らないが、役ではなく役者本人でボケる系のネタ。
あれはその時点で役者本人がお客を引き込んで味方につけていて初めて成立する。
その技量がないならばやらないほうがいい。
いろいろ書いたが、総合的に決して悪い作品でなかった。
個性的な役者を集めている部分も評価できるし。
今回が旗揚げだということでこれからの成長に期待。
【脚本】
伊藤裕一(お座敷コブラ)
【演出】
岡崎涼子
【キャスト】
岡崎涼子、渕井達也、仁木紘、原田尚美、平田剛、大高史也、
鬼塚智子、山田うさぎ、石井隆平、石戸サダヨシ(劇団宇宙キャンパス/Re:Play)
帯包麻菜(張ち切れパンダ)、加藤千秋、藤宮潤(B-Box)、矢嶋美春
【日程】
2012年5月
17日(thu)◇19:00
18日(fri)◇14:00/◆19:00
19日(sat)◆14:00/◇19:00
20日(sun)◆14:00
◇鬼塚智子出演回
◆山田うさぎ出演回
【場所】
中野MOMO
【チケット】
前売り2800円
当日3000円
平日昼割2500円
【公式ブログ】
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ただなんとなく日常を生きているだけの平凡な青年(主人公)。
ある日、国の秘密治安維持部隊の隠密作戦に巻き込まれて不幸にも命を落としてしまう。
秘宝ともいえる人工心臓を埋め込まれて命を取り留めた彼だが、
その秘密保持のため治安維持部隊のエージェントにならなければいけなくなる。
主人公にしか見ることのできない人工心臓の元となった女の子の意識(幽霊的な感じ)、
その姉、その姉に好意を持つもの、研究者、人工心臓を狙う悪の組織の者達、
いろんな人間関係を描きつつ、
秘密治安維持部隊と悪の組織の対決を描く。
まぁ、大体そんな感じのお話。
脚本をお座敷コブラの伊藤裕一氏が書いているだけあって、
「あれ?ここお座敷コブラ?」ってぐらいに仕上がりが似た作品になっていた。
演出もそういう方向を目指したのだろうか。
かなりベタなSF話なわけだが、脚本自体は良いと思う。
急すぎず遅すぎず、良いテンポで展開していくので話は頭に入ってくるし、
お客を裏切る展開こそないが、王道SFって感じで楽に観ることができた。
しかしそのSFの世界観をお客に理解させる作業をはしょっていたのはかなりのマイナスだと思う。
この作品、内容がかなりアニメよりの世界なのだ。
アクションシーンはほとんど銃を使わない肉弾戦、
電撃を放つグローブや、指輪をモチーフにした多機能な兵器、大鎌などのアニメ的な武器、
正義側も悪側も隠密行動にはまるで向いていないカッコつけ系の衣装、
ピンチになると目覚めるエヴァ暴走みたいな力、
大事なはずの心臓を、手で簡単に鷲掴みで引き抜くムチャクチャぶり・・・etc。
これらは「こういう作品なんだ」っていうのを理解した上で見れば「設定」として成立するが、
世界観を理解していない状態でいきなり見せられれば「ツッコミどころ」でしかない。
最悪、厨二病作品にしか受け取られないことだってある。
SF映画を見れば、必ず冒頭で世界観を表現する時間が設けられているはずだ。
たとえば近未来SFなら、壮大な建造物がずらーっと並ぶ景観、タイヤのない浮かぶ乗り物、
2足歩行で歩くロボットたち、音声で料理も洗顔もやってくれるハイテク機器など。
ファンタジーSFなら、広大な大地とその上空を優雅に羽ばたく巨大なドラゴン、
森で自然と共存する原住民、魔法で火を起こしたり食べ物を出したりしている日常などなど。
この作品ではそういう「早い段階でお客に世界観を理解させる」作業が足りてなかった。
どんなムチャクチャな設定だろうが、それを世界観としてお客に認めさせてしまえば
その時点でお客は脚本の味方になってもらえるだけに、もっと大事にしてほしい部分だと思う。
あと気になったのは役者の個々の技量。
セリフをちゃんと聞かせることのできる役者が少なかった。
音量、間、スピード、トーン、単語の立て方、感情の乗せ方など、
セリフを吐く上でいろんな要素があるわけだが、いろいろと技量不足。
見せれる水準に至っていないセリフが発せられる度に、シーンの温度は確実に下がっていく。
テンポの良くどんどん展開させていくストーリー構成の作品なだけに、
この部分が大きな足枷になっていて残念に思った。
あと台本通りなのかアドリブなのかは知らないが、役ではなく役者本人でボケる系のネタ。
あれはその時点で役者本人がお客を引き込んで味方につけていて初めて成立する。
その技量がないならばやらないほうがいい。
いろいろ書いたが、総合的に決して悪い作品でなかった。
個性的な役者を集めている部分も評価できるし。
今回が旗揚げだということでこれからの成長に期待。
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